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消化器内科で働く看護師のやりがいとは?【現役看護師が思うコト】

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今回の記事では、「消化器内科病棟で働く看護師のやりがい」に的を絞ってお話を進めていこうと思います。

筆者は、消化器内科に約3年半勤めていた経験があります。

現在は退職し転職活動中ですが、実際に現場で働いていた頃に感じていたやりがいについてお話していこうと思います。

こんな人に向けた記事
  • 消化器内科で働く看護師がどんなときにやりがいを感じているのか知りたい人
  • 消化器内科で働いているがやりがいを感じられていない人

それではさっそくお話を進めていきます。

消化器内科で働く看護師のやりがい

回復が目に見えやすい

やりがいを感じる瞬間は山ほどありますが、一番やりがいを感じる瞬間が多いのは、患者さんとの関わりの中です。

消化器内科に入院してくる患者さんの多くは、絶食管理が必要な場合が多いです。

そのため、絶食中は点滴→流動食から開始→徐々に食事形態アップ!というように、患者さんの回復していく姿が分かりやすいぶん、やりがいも感じやすい診療科だと言えます。

食事に限らず、例えば内視鏡治療を例に挙げてみます。

内視鏡治療の場合は、身体にドレーンを留置する場合もあります。

ドレーンからの排液状況や血液検査の結果などを踏まえ、ドレーンが抜去され食事が開始するなど、やはり回復していく姿がはっきりと目に見えますよね。

回復が目に見える場合が多いため、患者さんと一緒に回復の喜びを分かち合える機会も増えます。

このように、患者さんと一緒に喜びを分かち合えることが、やりがいにも繋がっていくわけです。

信頼関係を築けたとき

消化器内科に入院してくる患者さんの多くは、入退院を繰り返している方が多いです。

そのため、同じ病棟で数年働いていると、時間の流れとともに、知っている患者さんの数も増えていきます。

自分自身がいつでも患者さんにしっかりと向き合っていれば、何度か入退院を繰り返されている中で、自然と信頼関係も構築されていきます。

患者さんに信頼してもらえたときの嬉しさは、半端なく大きいです!

「〇〇さんなら安心して任せられる。」「〇〇さんが担当で良かった。」「〇〇さんの顔を見るだけで安心する。」なんて言われたときには、この上ないやりがいを感じることができます。

患者さんからのその言葉のおかげで、更に頑張ろうという気持ちが湧いてきます。

それが自分のモチベーション維持にも繋がっていくわけです。

感謝の言葉を述べられたとき

先ほどの「信頼関係を築けたとき」と少し内容が被るかもですが、患者さんから感謝の言葉を述べられたときにも、大きなやりがいを感じます。

ここで言う「感謝の気持ち」とは、何気ない会話の中で起こる「ありがとう」などの言葉というよりは、それよりも重みのある「感謝の言葉」のことを指しています。

「ん??コイツ何言ってるの??」と思われたかと思うので、具体的なお話をしていきます。

消化器内科では、治療をして回復して退院していく患者さんもいれば、そうではない患者さんもたくさんいます。

つまり、治療の効果が乏しく、どんどん悪化していく患者さんや、癌のターミナル期で治療もできずに看取るなんてこともよくあるわけです。

特に消化器内科は、癌患者さんが多い病棟なので、看取りの場面も多い病棟です。

私も、これまでに何人もの患者さんを看取ってきました。

治療の効果が乏しい患者さんや、ターミナル期の患者さんは、心がだいぶと病んでいる方が多いです。

心が病んでいる人との関わり方って、本当に本当に難しいんです。

「自分の関わり方って正しいのかな??」「あのときのあの声かけは正しかったのかな??」など、いっぱい悩みます。

正直、めちゃくちゃしんどいです。

しかし、そういう患者さんといつでもちゃんと向き合って関わっていると、自然と信頼関係が構築していき、たくさんのやりがいを感じることができます。

患者さんが亡くなる直前に言ってくれた「感謝の言葉」は、本当に胸にズシンと染みます。

しんどいけど逃げずにちゃんと向き合って関わって良かったなと、心からやりがいを感じます。

今までに患者さんから頂いた言葉は山程あります。

看護師をしている方なら、みんなそれぞれ心に残っている患者さんからの大切な言葉というものが絶対にあると思います。

どんなにしんどくても看護師という職業を続けられるのは、やはりこのようなやりがいがあるからだと思います。

日々自分自身が成長できる

「看護師は日々勉強!」なんて言葉がありますが、その通りです。

現代の医療は、時代の流れとともに日々成長しています。

そのため、常に最新の知識を取り入れ、時代の流れとともに自分自身も成長していく必要があります。

消化器内科は、口から肛門までのすべての臓器が含まれる分野です。

そのため、勉強しなくてはならない範囲も膨大にあります。

こんな事を言っていると、「勉強が大変そう。」「勉強が追いつかないかも。どうしよう。」などと、不安になったりマイナスに捉えてしまう人もいるかも知れません。

確かに、私も看護師1・2年目の頃は、とにかくしんどかったように思います。

しかし、自分が勉強してきた点と点が繋がって線になった瞬間、「あれ??消化器って面白いかも。」と思うようになりました。

なので、心配は要りません。

確かに初めは間違いなくしんどいです。

でも、いつかはそれが楽しく感じる時が必ず来ます。

消化器内科では、いろんな治療法や処置があるので、勉強したり覚えたりするのは大変ですが、仕事をしながらいろんな知識を習得することができます。

勉強すればするだけ自分自身が成長でき、それが現場で発揮できて先輩に褒められたときに、大きなやりがいと楽しさを感じることができるというわけです。

どうしてもやりがいを感じない場合

これまで散々「やりがい」を感じる瞬間についてお話してきましたが、とはいえ、「どうしてもやりがいを感じることができない!」という方も中にはいると思います。

私が思うに、やりがいを感じることのできない理由は、いくつもあると思います。

例えば、経験年数の少なさや、働いている消化器内科の仕事内容や繁忙状況、職場の人間関係など、いろいろな要因が考えられると思います。

まずは、「自分はなぜやりがいを感じることができないのか??」ということを、真剣に考えてみて下さい。

改善するには、何が原因なのかを明確化することが大切なような気がします。

「どうしてもやりがいを感じることのできない看護師」について、その理由は何なのかいろいろ調べてみると、その多くは「職場環境に問題がある」ことが分かりました。

多くの不満を抱えていたり、大きなストレスがかかったりしていると、それが理由でやりがいを感じることができない、ということもあるようです。

やりがいを感じられない原因が職場環境にあるのなら、それは転職を考えたほうが良いかも知れません。

また、やりがいを感じられない原因が、職場環境にない場合、つまりは自分自身にある場合は、解決できるパターンもあると思います。

例えば、看護師1年目など、まだまだ経験年数が浅い場合は、忙しい日々をこなすことに精一杯で、看護の楽しさを知る余裕もない、なんてこともあります。

しかし、それは時間が立ち、仕事にも慣れて自分に余裕が出てくると、看護の楽しさがわかったり、それがやりがいに繋がったりもします。

やりがいを感じられない理由は人それぞれですが、まずはその原因となるものが何なのかをしっかり自分なりに考え、その原因を取り除くための行動を起こすことが大切なのではないかなと私は思います。

まとめ

今回の記事では、「消化器内科で働く看護師のやりがい」に的を絞ってお話をしました。

今回は消化器内科ならではのやりがいのみをご紹介しましたが、看護師として働いていると、今回の記事で述べたこと以外にも、もっとたくさんのやりがいを感じることができます。

「消化器内科で働く看護師は、どんなやりがいを感じているの??」という疑問を持っている方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

看護師はしんどいことも多い職業ですが、やりがいを感じられる場面が多い職業でもあると思うので、少しでも多くのやりがいを感じられるよう、これからも共に頑張っていきましょう!