今回はこのテーマについて記事を書いていきます。
わたしは病棟看護師と訪問看護師どちらも経験しているので、この記事の信頼性は高いかと思います。
それではさっそく説明していきます。
病棟看護師と訪問看護師の違い
病棟看護師と訪問看護師の違いは、おおきく分けて以下の2つです。
- 看護する場所が“病棟”か“在宅”か
- 看護の目的が“治療すること”か“生活をサポートすること”か
もうすこし詳しく解説していきますね!
看護する場所が“病棟”か“在宅”か
病棟看護師と訪問看護師では、看護を行なう場所が違います。
病棟看護師は病棟で看護をおこなうのに対し、訪問看護師は在宅で看護をおこないます。
病棟は看護を行なうために必要な医療設備が整っています。
それに対して在宅は、看護を行なうために必要な医療設備がいっさいないため、実施することのできる看護に限界があります。
病棟は医療設備を最大限に活かして看護を提供する。
在宅は医療設備のない環境で、自分にできる最大限の看護を提供する。
これが病棟看護師と訪問看護師のおおきく違う点の1つ目です。
看護の目的が“治療”か“生活のサポート”か
続いて、病棟看護師と訪問看護師では、看護の目的がおおきく違います。
病棟看護師の看護の目的は、病気を治療することです。
訪問看護師の看護の目的は、生活をサポートすることです。
そのため、病棟に入院する患者さんには、病棟のルールを守ってもらう必要があります。
それに対して、訪問看護の場合は、患者さんの生活を最優先しながら、その中でできるサポートを看護師が行ないます。
これが病棟看護師と訪問看護師のおおきく違う点の2つ目です。
病棟看護師と訪問看護師の共通点
「病棟はチーム医療、訪看は1人で判断・実践」は間違い
「病棟はチーム医療、訪看は1人で判断・実践」というイメージを持っている看護師さん、めっちゃ多いですよね。
ですが、その理解はまちがっています⚠
訪問看護だってチームで動いています。
そのことを理解しておいてほしいので、以下でもう少し詳しく説明します。
病棟看護師も訪問看護師もチームで動く
病棟看護師と訪問看護師の共通点は、どちらもチームで患者さんに関わっているということです。
病棟の場合、医師の指示のもと診療の補助を行ない、その他療養上の世話やコミュニケーションをとったりしますよね。
また、栄養士や理学療法士などの多職種とも連携をとったり、退院が近づいてくるとケアマネなどとも連携をとって多職種カンファレンスを開いたりしますよね。
つまり、病棟に入院する患者さんは、医師・看護師・栄養士・理学療法士・ケアマネなどといった、その患者さんにとって必要な多職種がチームで関わっているわけです。
これは、訪問看護だってまったく同じです。
訪問看護師は、医師からの「訪問看護指示書」というものに従って患者さんのご自宅を訪問します。
いっけん看護師が「1人で訪問して判断・実践している」ようにも思われがちですが、ベースに医師の指示があって、それにプラスαで自分にできる看護を実践しているだけです。
また、訪問看護を利用されている患者さんは、訪問看護以外にもヘルパーやデイサービスなどのサービスを利用されていることが多いです。
つまり、訪問看護も医師・看護師・ケアマネ・福祉機関などのチームで患者さんに関わっています。
「患者さんにチームで関わる」という点は、病棟看護も訪問看護も共通している点です。
わたしたち看護師は、チームの一員として患者さんと関わっているわけですね。
病棟看護師→訪問看護師がオススメ
『病棟看護師と訪問看護師、どちらも興味あるな~』
と思っている看護師さんは、ある程度病棟で経験を積んでから訪問看護にいくのがオススメ!
なぜなら、訪問看護は応用力が大切になるからです。
応用力をつけるためには、基礎となる知識やスキルが必要になります。
その基礎をつけるためには、訪問看護よりも病棟のほうが絶対にいいです。
まずは病棟で基礎となる知識やスキルを身につけたうえで、訪問看護の世界に飛び込みましょう!
そうすることで、応用した看護を提供することができますよ(^^)
まとめ
病棟看護師と訪問看護師の違いは以下のとおり。
- 看護する場所が“病棟”か“在宅”か
- 看護の目的が“治療すること”か“生活をサポートすること”か
「自分はどんな看護師になりたいのか」ということをよく考えて、自分のやりたい看護ができる職場を選びましょう!
わたしは病棟で身につけた知識とスキルを訪問看護の現場で活かすことができており、毎日とても楽しく看護ができています(^^)
みなさんも、自分に合った職場を見つけてくださいね!
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