今回の記事ではこのような疑問に答えていきます。
この記事を書いている私は、現役4年目看護師です。
私は看護専門学校を卒業したのですが、ちょうど看護学校1年生のときに、どうしてもピアス穴を開けたくてたまらない時期がありました。
きっとこの記事を読んでくれている人も、「ピアスを開けたいけど開けてもいいのかな・・・」と悩んでいるんじゃないかと思います。
このくらいの年齢って一番おしゃれとかにも興味が出て、可愛いピアスも付けたりしたいって思う年頃ですよね!私もそうだったので気持ち分かります。
ということで、この記事では「看護学生はピアスOK?実習に支障はない?」というテーマについてお話しを進めていきますので最後まで読んで頂けると嬉しく思います♡
看護学生はピアスOK?
看護学生がピアスを開けて良いかどうかは、正直、学校によって規則が違うため、原則は学校の規則に従いましょう!
多くの学校は、実習以外のプライベートでピアスを付けることはOKとしている場合が多いです。
しかし、学校によってはピアスを開けること自体が禁止の学校もあるため、そこは学校側の規則に従うしかありません。
ちなみに私が通っていた専門学校は、ピアスを開けること自体はOKでしたが、実習だけでなく普段の授業もピアスの着用が禁止でした。
また、ピアスを開けた後に穴が閉じないようにする透明ピアスの使用も禁止だったので、せっかく穴を開けたのに閉じてしまったり、学校の授業が終わってからピアスをつけようと思ったら穴が狭くなっていてピアスが付けられなくなっていた、なんてことをクラスの子たちが言っているのを何度か耳にしたことがあります。
おそらく私が通っていた専門学校は、結構規則が厳しいほうの学校だったと思います。
学校によっては、実習でも透明ピアスなら使用OKのところや、授業はピアスの使用OKのところもあるので、学校の規則に従うしかないかと思います。
ちなみに、「どうしてもピアスを開けたい!」もしくは「すでにピアスを開けてしまっている」という人は、ピアスがOKの看護学校を選ぶようにしましょう。
ピアスがOKかどうかは学校の資料やホームページを見ても記載されていないことが多いと思うので、気になる人はオープンキャンパスに足を運んで、実際に在校生に聞いてみるのが一番確かかと思います。
実習にピアスが禁止の理由
実習にピアスが禁止の理由は、単純に患者さんからの印象が良くないから、という理由だけでなく、ちゃんと医療的根拠があります。
実習中にピアスが禁止の理由は、大きく分けて以下の2つが挙げられます。
- ピアスが感染源となり院内感染を起こす危険性があるため
- 小児や認知機能が低下した高齢者などが、誤って飲み込んだり怪我をしたりしないため
以上の理由から、ほとんどの病院でピアスの着用は禁止されています。
「透明ピアスなら付けてもいいよね」と考えていた人もいるかもですが、透明ピアスの着用も禁止している病院が多かったりします。
ピアスが禁止の理由について、以下でもう少し深く解説します。
感染予防のため
ピアスが禁止の理由として、まず院内感染の予防が挙げられます。
▼ある調査結果を発見しました。
ピアスの穴を開けた看護学生33人のうち、3割の耳から院内感染の原因になる黄色ブドウ球菌を検出した。耳と指の両方から菌が検出されたのは4人で、同じ細菌の可能性が高かった。ピアスの穴を開けて炎症が起きると、かゆみを伴いやすい。無意識のうちに耳をいじり、耳と指の両方に細菌がついたとみられる。
引用:日本経済新聞
ピアスの穴(特に開けたてホヤホヤ)は、傷口に細菌が付いていることが多く、その細菌が手指に付いたまま患者さんに触れてしまうと、それが院内感染へと繋がってしまいます。
患者さんはみんなそれぞれ治療をするために入院しているのに、そんな患者さんに医療者側が感染をさせてしまうなんて、ほんとに論外、言語道断です。
患者さんはただでも抵抗力が低く感染しやすい状態なので、ピアスのように感染源になるものは着用しないのが当たり前だと言えます。
安全のため
ピアスが禁止の理由2つ目は、安全のためです。
看護師は忙しく動き回っているので、廊下や患者さんのベッドの上などにピアスを落としてしまう可能性があります。
ピアスは怪我の原因にもなるので危険です。
また、小児や認知機能が低下した高齢者などが、誤って飲み込んでしまう危険性もあり大変危険です。
患者さんの安全面を考えたときに、やっぱりピアスの着用はよろしくないと言えます。
看護師は身だしなみが大事
看護師にとって第一印象となる身だしなみを整えることは、とても大事なことです。
看護師の身だしなみは、患者さんの安心感や患者さんとの信頼関係に直結します。
特に、医療の現場は高齢者と接する場面が多く、高齢者は身だしなみのことをどうこう言う人が多いです。
私が働く急性期病棟は70代以上の患者さんが9割以上を締めていますが、高齢者は身だしなみのことをどうこう言う人がやはり多いなと思います。
今どきピアスが開いてる開いてないなど、見た目でどうこう決めつけるのは古い考え方だと私は思うのですが、患者さんに安心・信頼してもらうためには、患者さんにとって印象の良い身だしなみを心がけることが大切なので、必然的に高齢者の考えに合わせていくしかないのかなぁと思ったりもします。
ただ、ピアスが開いている開いていないというのは、身だしなみのほんの一部でしかないため、たとえピアスが開いていたとしても、髪の束ね方や化粧の仕方、清潔感など、他の部分をしっかりしていたら充分カバーはできるかと思います!
ピアスを開けている看護師は多い
実際に4年間病棟で働いてみて思ったのですが、ぶっちゃけピアスを開けている看護師は結構多いです。
私が働いている病院は700人以上の看護師がいる結構大きな病院なのですが、病院の忘年会などプライベートのときにピアスを付けている人はめちゃくちゃ多いです!
看護師はピアスなどのアクセサリーが付けられなかったり、ネイルができなかったり、髪を明るく染めることができないなど、看護師という仕事が理由で好きなようにおしゃれできないことを不満に思っている人も多いように思います。
ネイルや髪を明るく染めることは看護師をしている限り難しいですが、ピアスなら仕事終わりや休日に手軽に付けておしゃれできるので、結構ピアスを開けている人が多いような気がします。
ただ、病院によってはピアスが開いている事自体がダメ!という病院もあるみたいなので、看護学生のうちからピアスを開けている人は少し注意が必要かもしれません。
病院も学校と同じで、病院ごとの規則があるので、病院の規則に従うようにしましょう!
ピアス穴を隠す方法
ピアス穴を隠す方法を3つご紹介します。
ワセリン(リップ)+ファンデーション
まず1つ目の方法は、ワセリン(リップ)+ファンデーションという方法です。(※ワセリンの代わりにリップを代行しても問題ないです)
ワセリンを塗るだけでもピアス穴が塞がって見えるので効果◎ですが、ワセリンで凹凸をなくした上からファンデーションを塗ることでさらに自然な仕上がりになります。
ただこの方法を取る場合、ピアスを開けて穴が安定してからじゃないと、感染などの原因になってしまうので注意が必要です。
「ピアスを開けたばかりだけど隠したい!」という人には、下のテープを貼るという方法がおすすめです。
テープを貼る
2つ目に紹介する方法は、テープを貼るという方法です。
今は「貼るコスメ」や「ファンデーションテープ」など便利な商品が多数あります。
中でも私の一番のイチオシ商品は、この「はるコスメ カバーテープ」という商品です。
36枚入って1,000円程度とそこまで高価なものでもなく、シールが1cmの円形をしているので、耳たぶに貼りやすい大きさで使い勝手◎だと思います。
もともとニキビを隠す化粧下地アイテムとして生まれたため、肌色にとても馴染む色をしており、ピアス穴を隠すのにぴったりな商品です。
先ほど紹介したワセリン(リップ)+ファンデーションという方法は、ピアスを開けて間もない時には感染のもとになってしまうため実践できないですが、このテープを貼るという方法なら、穴を開けてすぐでも実践できる方法なのでおすすめです。
耳の隠れる髪型にする
最後に紹介する方法は、耳の隠れる髪型にするという方法です。
これはおそらく一番コストのかからない方法かと思います。
髪が肩につく長さだと、髪を綺麗にまとめなくてはならないので耳が見えてしまいますが、ショートヘアやボブなど髪をまとめなくても良い髪型にしてしまえば、ぶっちゃけ自然に耳を隠すことができます。
実際、私の同期の子で、髪をショートヘアやボブくらいの長さにして、自然とピアス穴が隠れるようにしている子がいました。
なかなか面白い発想だなと感心したのを覚えています(笑)
まとめ
看護学生がピアスを開けることは可能ですが、結論、学校によって規則が違うため、自分の通う学校の規則を守るようにしましょう!
ピアスが開いているという事実だけで、人によっては悪い印象を受けてしまう人もいます。そのため、実習など患者さんと関わる場面では、ピアス穴を隠す努力をすることをおすすめします。
ピアスを開けるのも開けないのも個人の自由ですが、看護師は身だしなみが大事な仕事なので、それは頭に入れておきましょう!
この記事が少しでも参考になれば嬉しく思います!最後まで読んでいただきありがとうございました♡